マイペースで自分らしく。
でも少しの勇気で日々挑戦!【後編】
予約注文での販売の他、護国神社の朝市やマルシェなどでの出店もされています。また発達の特性のある長男の存在をきっかけに、発達の特性のある子どもや不登校の子どもの親の為の会「でこぼこ保護者会」を発足。
後編では池田さんのご家族や今後の活動についてお聞きしました。
子育てを通して私自身も成長できた。
完璧でなくてもいい、
そう思えるようになったから。
ーお子様が3人いらっしゃるんですね?
はい。長女、長男、次女の3人です。
長男が発達の特性を持っています。小学校に入ってから授業中にトイレに行ったまま教室に戻らなかったり、ストレスで手を過剰に洗ったり…それで支援級に移りました。
当初は知識がなさずぎて失敗だらけで、息子に対して嫌なことを言ってしまったり、やってしまったり…。
放課後デイサービスに通い始めて、福祉のプロとつながったら「私は考えすぎだった!」「私は息子のハードルを上げすぎだった!」と気付きました。
先生たちはただ話を聞いてくれて「こうしてみたらどうかな?」とすごく優しくしてくれて、結局息子のことはもちろん、私と夫の成長を助けてくれてたんですね。
「こんなこともできなきゃ将来困るんじゃないか…」とか変な親心が苦しめてたんだなと思います。
今は「できないままでもいいよ」とか「じゃあ、他の方法考えようか」とか思えるようになって、息子のおかげで自分自身も完璧でなくてもいいや!と思えるようになりました。
勇気を出して踏み出せば
周りが助けてくれる!
私も助けになっていきたい
ー今後の展望はありますか?
今、発達の特性のある子どもや不登校の子どもの親の為の会「でこぼこ保護者会」を毎月開催しています。
長男の育児を通して「こんな会が欲しいな」と思ったけど身近にはなくて、少しの勇気を出して始めてみました。そうしたら放課後デイサービスの先生たちも毎月来て下さって、専門的な意見を聞かせてくれたり手を貸してくださってます。
この会は今後も続けていきたいと思ってます。
あとは、家の庭にカフェのようなスペースを作って、誰でも来られる居場所にできたらなと思っています。不登校の子どもたちにホッとしてもらえるような場所にしたいです。
大人は、子どもが学校行けてないと不安に思うけど、その子に適した方法で社会と繋がればいいんじゃないかと。
学校や適応指導教室以外にも社会と繋がれるいくつもの選択肢があったほうがいいと思うんです。
得意不得意は誰にでもある。
そのままの自分を大事にしたい。
ー最後に池田さんにとって「私らしさ」とはなんですか?
良い所も良くないと思うところも、そのままの自分を大事にすることです。
息子のおかげで生きやすくなれました。
誰にでも不得意なことはあって、自分らしさとは何だろうと考えられるようになりました。
息子が生まれてなかったらこういうインタビューも受けてなかったと思います。自分のことを話すのは苦手で…。でも苦手なことも頑張って挑戦してみようと思えるようになったんです。
子どもたちが小さい頃、自分と母を比べて、母はできていたのに自分は全然できない!と苦しんだりもしたけど、今はちょっとでもできてるところを自分で認めてあげればよかったと思ってます。
十分頑張ってたよ~、と言ってあげたいですね。