「生きづらさを抱える」子どもたちが、
自分らしく生きていける世界へ【後編】
教員免許取得後、養護学校などで子どもたちの教育やサポートをされてきました。その経験から、生きづらさを感じる子どもたちや若者のサポートの必要性を感じ、みやの森カフェをオープン。
不登校児や社会に馴染めない若者の居場所作りに尽力されています。後編では、今後の活動や私らしさについて伺いました。
私を理解してくれる人との出会い
そこから人生が変わっていく
ー水野さんの人生でターニングポイントになったことはありますか?
今、一緒にPonteとやまを運営する加藤さんに出会ったことでしょうか。
それまでは生い立ちもあってか、人に頼らずにうまく立ち回って生きてきました。病床の母も「「あんたは誰に相談して生きていくんかねえ」と心配しているぐらいでしたから(笑)。
でも加藤さんに会ったときに「この人は私のことを分かってくれるかも」「私の悩みを聞いてくれるかも」と思えたんです。それで私は心を開くことができて「一緒に面白いことをしようよ」という話から、みやの森カフェをオープンするに至りました。
頼り、頼られ
みんなの居場所であり続けたい
ー今後の目標はありますか?
まずは、長生きがしたいですね(笑)。
あとは、今つながっている人の居場所であり続けたいと思っています。人の輪をどんどん広げて、この活動を続けていきたいです。
私の人生は人に頼らず生きてきたけど、今は少しづつ頼れるようになってきました。
人を信じられなくなることもたくさん起きたけど、加藤さんや宮袋さんに出会ったことで変わったなと思います。
昔の自分に「自分だけで頑張るのはよくないよ」と伝えたいですね。人を信じて任せられるようになると、変わることもたくさんありますから。
人と比べず自分を楽しむ!
それが自分らしく生きるキーワード
ー最後に水野さんの「私らしさ」とは?
人と比べないことと、自分が感じたことを信じるということでしょうか。
今の私を作っているのは家族の病気なんです。
でも決してそれが私らしさではないなとも思います。
私自身人のことをあんまり気にしないし、比べてないからこそうまくできたのかもしれないなと思います。
幼少期は大変なこともあり、この状況から逃げ出したいという思いはあったのかもしれない。でも母は周りと比べて「どうして私ばかり…」なんていう人ではなく、むしろ生活を面白がっていましたね。
そんな母の影響も少なからずあるんじゃないかなと思います。
それから、人の噂や前評判ではなく、自分が実際に会ってみた感覚を大事にしています。そういったところが自分らしさかなと思っています。