インタビュー

私らしく人生を歩みたい―。
そうは思うものの、そもそも「私らしさってなんだろう」と疑問が浮かぶ人もいるはず。
「La-Chic」では様々なフィールドで「私らしく」生きる女性=“ラシカりすと”達にインタビューしながら、読者の皆さんと一緒にそのヒントを見つけていけたらと思っています。

今回のラシカりすと

浅島 麻希子さん

アスリートフードマイスター1級

浅島 麻希子 さん

私にしかできないことは絶対にある!
自分の信念を持って夢に向かう【前編】

今回インタビューをさせていただいたのはアスリートフードマイスターの浅島麻希子さん。
息子さんの夢を支えるために「スポーツと食」の分野の資格を取り、今やオリンピック選手のサポートスタッフとして国内外で活躍しています。

子どもと関われるのはあと数年。
母としてできることを徹底的に!

 

ーまず、アスリートフードマイスターの資格を取ろうと思ったきっかけは何ですか?

私は元々自分のやりたいことが多く、こう言ったらなんですが、子育てよりも自分の時間が大切だったんです。
でも「この子と関われるのはたった18年間だけだな」という気持ちが生まれて、「もうあと数年しかないな、この子をもっと応援したいな」と…。
仕事をしている時は、『絶対課長になってやろう!』とか自分の夢があったので、朝から晩まで子どもを預けて仕事をしているのは、仕方ないと思っていたんです。
でもやっぱり違うなと思考が変わった時から、徹底的に息子をサポートしようと思うようになりました。
息子がサッカーをやっていたので、母としてサポートできることは食事だと考えて、アスリートフードマイスターの資格に出会い、挑戦しました。

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「スポーツと食」をもっと広めていきたい!
そこから道が開き始めた。


ー資格を仕事に生かせるようになったきっかけは?

資格を取った頃は、息子のためだけにやっていました。
しかし息子が高校生になりクラブチームに入った時に、怪我をしても治りが早かったりして…。それを見た他の子のお母さんたちが「何をしているの?」と聞いてきてくれたんです。

知りたい人がいるのなら、スポーツと食の関係性をもっと広めていきたいと、月に1回講演会を開くようになりました。
そこにたまたま富山県のカヌー協会の方が来てくださって、それがきっかけで協会の栄養スタッフとして携わらせていただくように。そこから日本カヌー連盟のスタッフになり、東京オリンピックにも帯同して選手のサポートをさせていただきました。

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息子のおかげで新しい人生に出会えた。
全てのことが今に繋がっている。


ー自分より子どもを優先しようと思考が変わると、人生にも変化が起きたんですか?

そうだと思います。
息子は大学生の時に怪我でサッカーをやめてしまい「せっかく俺のために資格を取ったのにサッカーを続けられなくてごめんね」と言われたことがあるんです。
でも、「私が今、好きなことを仕事にできて、しかも海外で仕事ができるなんて私の人生プランになかったストーリーを作り出してくれたのはあなたのおかげだよ」といつも感謝しています。

また、カヌー連盟のオリンピックの帯同のお話しがあったのが、ちょうど息子の大学進学のタイミングだったんです。
もしオファーが1年ずれていて受験の時期だったり、以前の会社の仕事を優先していたりしたらとまた違っていただろうなと思うと、面白いですよね。
全てタイミングなんだなと、人生って何があるかわからないからこそ面白いな、と思います。

2020オリンピック選手の矢澤あき選手とオーストラリアにて撮影
↑2020オリンピック選手の矢澤亜季選手(昭和飛行機都市開発株式会社所属)とオーストラリアにて撮影

 

 

―後編へ続く。

 

浅島 麻希子さん
プロフィール

浅島 麻希子 さん

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2017年、富山県カヌー協会のスタッフとして携わったことをきっかけに、アスリートフードマイスターとして選手たちの支援をしている浅島さん。
現在も国内外の遠征や合宿に帯同し、栄養管理をしています。