インタビュー

私らしく人生を歩みたい―。
そうは思うものの、そもそも「私らしさってなんだろう」と疑問が浮かぶ人もいるはず。
「La-Chic」では様々なフィールドで「私らしく」生きる女性=“ラシカりすと”達にインタビューしながら、読者の皆さんと一緒にそのヒントを見つけていけたらと思っています。

今回のラシカりすと

長谷川由香里さん

ameagua-あめあぐあ-

長谷川由香里 さん

傷付くのは、本気で信じているから。
「人を信じる私」が一番私らしい!【前編】

20歳でフラワーアレンジメントと出会い、会社員として勤めながらウェディングブーケ作りを副業としてきた長谷川さん。
現在は完全予約制・無店舗型の花屋-ameagua-を経営しています。
どうして無店舗を選択したのか?副業から本業に切り替わったきっかけは?等、インタビューしてみました!

贈り手と受け取る相手の気持ちを考えながら…
お花を通して、想いを届ける仕事。

-小さい頃からお花屋さんになることが夢だったんですか?

いえ、元々絵を描いたり、細かい作業をすることは好きでした。あとは…妄想することが好きでしたね(笑)。

お花に興味を持ち始めたのは、学生時代、卒業式に先輩たちにお花を選定してプレゼントしたことがきっかけでした。それがとっても楽しかった記憶が強くて…。

そんな思い出話をしていた時に。当時の高校の先生が「私の結婚式にウエディングブーケを作ってよ!」と依頼されたんです。二つ返事でOKし、翌日にはフラワーアレンジメント教室へ申し込みました。

相手のことを考えながら作ったり、受け取ったときのイメージを妄想しながらアレンジを作ることは、私に合っていると感じますね。

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結婚・転居を機に、無店舗型花屋をOPEN。
予想外のことがあるから、起業って面白い!

-なぜ、無店舗のお花屋を?

10年前、結婚を機に氷見市から南砺市へ転居しました。南砺市って、本当に広いんです。右も左もわからず、土地がわからない…。働こうにも会社までかなり遠い。そんなことの繰り返しで、正社員を諦めました。
そんな中で、何か自分に出来ることはないか?と思い悩み、「無店舗」という形で花屋を経営することを決意しました。

店舗型のお花屋さんと異なり、完全予約制なので、注文を受けてから提供します。そのため、お花のロスが少なく、自分のペースで出来ることが特長です。

ただ、無店舗という選択と、また、経営の知識を持たない状態での起業だったので、補助金や助成金を活用する能力が無く、金銭面は今でも失敗の繰り返しです。でも、1歩前に出ると違う景色が見えるから、起業って面白いなと思います!

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本当にこのままでいいのか?
子どもにとって、尊敬される母でいたい。

-なるほど。
今では副業ではなく本業へと変わりましたが、それはどうしてですか?

ターニングポイントは“出産”ですね。
当時は「パートをしながら、のんびり花の副業をしよう」なんて思っていたのですが、出産で気持ちが大きく変わりました。

『この子が将来楽しいと思える社会を私は伝えることができるのか?』
『この子が住んでいて楽しい、と思える場を作りたい!』

そんな思いが芽生え、スイッチが入りました。
ちょうどその頃、地域の商店街や昔馴染みのお店がどんどんなくなっていく現状を見ていたので、「未来を残したい」という思いが特に強かったんだと思います。

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-後編へ続く。

長谷川由香里さん
プロフィール

長谷川由香里 さん

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完全予約制花屋
ameagua-あめあぐあ- 代表