誰かの人生に寄り添える唄を届け
私の唄で人を幸せにしたい!【後編】
前編では、民謡を始めたきっかけや職業にするまでのお話を伺いました。後編では、今後の目標や「私らしさ」について迫ります。
今こうして生きて、
元気に唄えることに、いつも感謝。
ー仕事をしていく上で大切にしていることは何ですか?
母の闘病生活や死を経験して、普段当たり前にやっていることや、こうして唄えていることがどれだけ幸せなことか気付いたんです。それからは常に最高潮で全力で行かなきゃと思ったし、支えてくれている人に感謝しなくちゃと思いました。
母を亡くしてからは悲しみのどん底にいました。
「なんで自分だけこんな辛い目に遭わなきゃいけないんだ」と嘆いたことも。
でもその時に、幸せに見えていた周りの人たちも大切な人を亡くしていたり、今まで聞いたことないような話をしてくれるようになって。
みんな、何かを乗り越えているんだ…ということに気が付きましたね。
母の最期は自分にとって、とても辛いことだったけれど、そこから支えてくれている人たちに感謝の気持ちを持って行動できるようになりました。
誰かの人生に寄り添えるような唄を届けたい。
それが私の幸せ。
ー今後の目標は?
やりたいことは明確なんです!
「自分の唄で人を幸せにしたい。」
そのためにどうしたらいいかをずっと考えています。
日本中の未だ会ったことない人に聴いてもらって、聴いた人が「は~明日からまた頑張ろう」と思ってもらえるようにしたい。
ただ唄がうまいだけじゃなくて、誰かの人生に寄り添えるような唄を唄えるように、人としても成長していけるようになりたいです。
無限の可能性があると信じ、
自分の道を突き進む。
ーでは最後に、寺崎さんにとって「私らしさ」とは?
自分を信じてやりたいことをやるところでしょうか。
私は民謡歌手ですが、その時のお客さんに合わせて演歌や子ども向けの歌も歌います。そうやって新しいことをやっていると、やはり周りから批判をされてしまい落ち込んだことも。
でも夫に「一番大切なことはお客さんが楽しんでくれるかだよ」と言われて、自信を持ってやっています。
パーカッションとギターで民謡を唄ってるんですが、NHKの公開収録のオファーがあったりすると、私がやってきたことは間違ってなかったなと思うんです。もちろん伝統的な民謡も大事にしていきながら、若い人たちにも聴きやすい新たなジャンルの民謡もやっていきたいです!