インタビュー

私らしく人生を歩みたい―。
そうは思うものの、そもそも「私らしさってなんだろう」と疑問が浮かぶ人もいるはず。
「La-Chic」では様々なフィールドで「私らしく」生きる女性=“ラシカりすと”達にインタビューしながら、読者の皆さんと一緒にそのヒントを見つけていけたらと思っています。

今回のラシカりすと

長谷川由香里さん

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長谷川由香里 さん

傷付くのは、本気で信じているから。
「人を信じる私」が一番私らしい!【後編】

2012年10月に「ameagua」として起業スタート。
最初は、パートをしながら副業として営んでいたが、出産を経て、主婦の片手間から本気のビジネスへと切り替わったという長谷川さん。
後編では、家族との関係性や今後の未来展望について伺いました。

自分の心に余裕がないと、育児もうまくいかない。
気持ちに向き合うことが大切。

-育児と仕事の両立は大変だったかと思いますが、どうやって乗り越えたのでしょうか?

今は、子どもと意思疎通がでいるようになり、だいぶん楽になりましたが、当時は、子育てをしながらの仕事が思いのほか上手くいかず、泣きながら夜中に仕事をしていたことを思い出します。今振り返れば、自分自身を追い込み、子どもの気持ちを放置していたんです。私がそんな状況で自分を追い詰めるから、子どもにも伝わってしまい、保育園に行けなくなってしまったこともありましたね…。

あまりに辛いので、ある時から「夜は子どもと一緒に寝る!」と決めて、21時には寝て、日中ギリギリまで仕事をする生活に変えたんです。

すると、みるみるパフォーマンスが上がるようになったんです!十分な睡眠をとることで、子どもの情緒も安定しました。

今は、私も子どもの話を聞く余裕ができ、子どもも話す言葉が増えてきました。たまにお互いに癇癪を起こすけれど、なんとか仲良くやっています。

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コミュニティの場として、
選択肢のひとつに「花」があれば嬉しい。

-素敵な親子関係ですね。
今後は、どんなことに挑戦していきたいですか?

ただのお花屋さん、ではなく、コミュニティの場を作っていきたいです。
私自身、両親の離婚で父親に育てられました。とはいえ、父は仕事でほとんど家におらず…些細なことを気軽に相談できる相手が身近にいなかったんです。

「誰に相談して良いのかわからない」…そういう人たちに対して、お花を通してお手伝いが出来たら嬉しいですね。私のような拗らせ方ではなく(笑)、もっと早く自分の可能性に気付けるような場所を作っていきたい。たった一人でも良い。私と同じ境遇の方を1人でもサポートすることができたなら、私自身の過去を満たすことができると思うのです。

お花を通して自分に出来ることがあるとするならば…本人が気付かなかった感情に寄り添ってあげること、ですね。花にはそういったパワーがあるんです。必要に応じて、花言葉や色の意味などを取り入れて、想いを具現化することが私の役目です。

そしていずれは、リアル店舗とアトリエを持ち、「働きながら学べる場」「雇用ができる企業」を作って行く。それが今の私の夢です!
そのためには、まず仲間づくりですね!

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傷付くということは、
人とのつながりを大切に出来ている証拠!

-では、最後に長谷川さんにとって
「私らしさ」とは何でしょうか?

『人の可能性を信じる自分』――これってすごく私らしいなって思うんです。

私は、ずっと人嫌いだと思っていました。だから人と関わりたくない自分がいて、人と話すと傷つくと感じる自分がいました。
でも、ある時友人の言葉で、実は「相手のことを信じすぎていた」ということに気が付きました。それだけ人を信じているんだと。信じすぎているからこそ、期待値が高まりすぎて、裏切られたような感覚に勝手に陥っていたんだと。

それを知ったとき、とても腑に落ちたんです。
人の可能性を信じているからこそ、私はこんな感情になるんだ。

傷つき、悲しいことは日常茶飯事ですが、それができる自分は、人とのつながりを大切に出来ていると感じて欲しいです。
自分の中で色々な判断基準ができたら、辛い時もその感情を受け入れる自分に会える。また、その感情を受け止めて、アドバイスをくれる人も傍にいてくれる。

いろんな人との出会いが、自分の考え方を変えてくれたと感じます。

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自分のやりたいことをカタチに変え、子どもたちの未来へと紡いでいく――
長谷川さんの今後の展開に注目です!

長谷川由香里さん
プロフィール

長谷川由香里 さん

ラシカりすと File020

完全予約制花屋
ameagua-あめあぐあ- 代表