インタビュー

私らしく人生を歩みたい―。
そうは思うものの、そもそも「私らしさってなんだろう」と疑問が浮かぶ人もいるはず。
「La-Chic」では様々なフィールドで「私らしく」生きる女性=“ラシカりすと”達にインタビューしながら、読者の皆さんと一緒にそのヒントを見つけていけたらと思っています。

今回のラシカりすと

ひびのあゆみさん

株式会社ひびのあゆみ

ひびのあゆみ さん

仲間の夢が叶うことが私の幸せ!
行動力が5倍になる姿を見守っていきたい
【前編】

IT系 高等専門学校入学から眼科医院検査員、パソコンインストラクターを経て、2008年2月よりコーチング講師としての活動をスタートしたひびのあゆみさん。
全く関連性のなさそうな経歴ですが、コーチングに繋がる部分もあるのだとか。
ひびのさんが現在に至るまでの経緯や思いを詳しくお伺いました!

元々はIT関係の仕事に就職。
そこからの縁がすべて今に繋がっている。

-高等専門学校でIT関係のことを学んだそうですが、そこからどうして今の道に繋がったのでしょうか?

高等専門学校では、プログラミングやコンピューター内部のことを学んだのですが、本当に勉強が好きじゃなくて…(笑)。特に計算が苦手でした。「コンピューターって私に合っていないな」と思っていました。

その後、なるべくコンピューターと離れたくて眼科に入職しました。ただ、理由あって眼科を退職した後、パソコンの“インストラクター”に転職したんですね。
学生時代、あれだけ苦手意識があったパソコンですが、「人に教える」ということは好きでした。そこが『コーチング』とも繋がっている部分だと思います。

その後、長女を妊娠・出産し、1歳半のときに退職。本当は働き続けたかったが、うまく両立が出来ませんでした。
そして、次女を出産。私自身は個人事業主として開業し、長女は保育園へ通い始めました。当時は、よく周りから「パソコンのことを教えてほしい」と言われることが多かったので、安直に「パソコン教室」を開業しました。


育児の合間には図書館へ通い、複数の図書館から一度に10冊以上借り、ビジネス書や自己啓発書などを貪るように読んだり、無料の女性起業セミナーや女性のためのセミナーをできるだけ受講し、2人の娘を託児ルームに預け、託児ルームがないときは一緒に連れて参加したりして、起業に向けての知識を学びました。それがコーチングとの出会いです。

 

 

毎週金曜朝7時からのコーチングセミナー。
娘たちは自分で準備が出来るように!

-娘さんの話が出てきましたが、育児と仕事との両立は出来ましたか?

いえ、私の場合、かなり苦戦しました。

長女を出産し、産後7カ月で職場復帰したのですが、当時、保育所に子どもを預けてフルタイムで働くことは時間的に厳しく、核家族な上に両親は現役で仕事をしていたので、あまり頼れませんでした。子どもが発熱などで休まなければならない時が続くと、夫と交代して休んだのですが、何よりも精神的に厳しかったですね。
家事育児を夫と分担することがなかったこともあり、退職という選択をせざるを得ませんでした。

退職後も時々仕事があり、その時は長女は保育所の一時保育を利用しました。その後次女を出産。2人の育児は楽しかった反面、家事育児だけはやはり性に合わないようで、模索するようになりました。

そして、パソコン教室や外部講師の仕事をする傍ら、銀座コーチングスクールの認定コーチを取得しました。「いよいよコーチングの活動ができる!」とワクワクしましたね。そうして2008年に富山インターネット市民塾にて講座を開講しました。

それから2年後くらいでしょうか。毎週金曜朝7時から、コーチングセミナーを開催することに。日中は市民塾があり、夜は子育てがあったため、「朝しかない!」と思い決断しました。
当時娘たちは小学校4年生と1年生。私は子どもたちより早く出ることになるので、子どもたちだけで朝学校に行けるように段取りし、教育しました。

その朝活は「たとえ参加者がいなくても1年は続けよう!」と決めていましたが、毎週欠かさず開催し、第3子を出産する直前まで2年間継続しました。それは、娘たちの協力があったからこそだと実感しています。

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理由は「ただやりたいと思ったから」。
コーチングとの出会いが、私を大きく変えた。

-それだけ育児と仕事の両立に悩んでいた中で、どうしてコーチングに惹かれたのでしょうか?

コーチングとの出会いは、育児中の模索時代にビジネス書を読み漁っている中で知り、知れば知るほど惹かれていきました。次第に仕事にしたいという思いが強くなり、銀座コーチングスクールに通い、ついに認定コーチに!すごく嬉しかったですね。

コーチングを仕事にしたいと思ったのは、それまでのパソコンインストラクターではハードウェアやソフトウェアが新しくなるとそれまでの知識が使えなくなり、個人で対応するには限界がある一方で、コーチングは知識や経験が全て蓄積されて財産になり、年齢が上がっても長く続けられるという理由もあるのですが、実際は理由などなく直感のような「ただコーチングをやりたい」という強い思いに突き動かされていたように感じます。

今となっては耳にする機会が多くなったコーチングですが、当時はとても珍しいものでした。

コーチングに出会うきっかけは人それぞれですが、中でも、自分の人生を変えるきっかけになることがあってコーチングに惹かれる人が多いんです。ですが、私は一切そんなことがありませんでした。それでも、ただただコーチングに惹かれていきました。

学生の頃に、進路に迷って心理学へ進まなかった経験があるのですが、ようやくここにつながるまでには、随分と長い時間寄り道をすることになったなぁと感じます。
 

 

>後編へ続く。

ひびのあゆみさん
プロフィール

ひびのあゆみ さん

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株式会社ひびのあゆみ 代表

GSC 銀座コーチングスクール富山校講師
笑顔のコーチング認定ファシリテーター
日本ファシリテーション協会富山サロン運営スタッフ
エデュケーショナルキャリアカウンセラー
勇気づけリーダー(アドラー心理学)