人生は一度きり。
そして世界は広く、面白い。【後編】
ティエルカフェではスーパーフードやローフード・ロースイーツなど選りすぐりの食材と調理法で食を通じて美と健康の大切さを広めています。またカフェ内には食材・雑貨・コスメなどの販売も行っています。
心機一転!
自分の意志で決めた新たな道。
自身の体調不良がきっかけとなり、一人ひとりの悩みや不調に合わせた「食生活」「ライフスタイル」の提案もできるカフェを開業したいと構想を始めた柴田さん。
まず最初に始めたのはスーパーフードとエステの勉強だったそう。当時まだ珍しかったスーパーフードを学ぶには短くても3ヶ月、資格取得には1週間を要することが分かり、柴田さんはAZUREを閉店することを決断します。
「AZUREを経営しながらでも勉強は出来たと思います。でも40代半ばを迎え、何か新たな学びや行動を起こすには、“これが最後のチャンスかもしれない”と思い、その覚悟として閉店を決めました。」
それから、スーパーフードについて学び、資格を取得。全国各地の飲食店を巡り歩き、約1年後、「ティエルカフェ」をオープンしました。
お店のコンセプトは「大地の恵みをいただいて、からだの内と外から綺麗になる」。
自然の力をからだの内側と外側からいれて、本来の健康と美しさを引き出すことを目指しています。
楽しすぎる!!
何もかもが新鮮な毎日。
スーパーフードだけではなく、ローフード・ロースイーツも取り入れているティエルカフェですが、そのメニュー開発にもこだわりが光ります。
「いくら体に良くても美味しくなければ食事の時間が楽しくないので、本当に美味しいと思えるレシピをその道のスペシャリストと開発しました。繰り返し研究して、ようやく美味しいと思えるメニューが完成したんです。」
と目を輝かせて話してくれる柴田さん。
ローフード・ロースイーツの取り扱いをきっかけにハラール認証も取得。そして、その繋がりで伊勢丹デパートでのロースイーツ販売も決まったというから驚きです!!
「気が付けばまた自分自身を酷使するように働いているんですけど(笑)、でも酷使しているとか、大変とかいう気持ちよりも、楽しい気持ちが上回るんです。」
と話してくれました。
エネルギーを絶やさないために
大切にしていること。
好奇心旺盛な性格が伺える柴田さんですが、その前向きな姿勢や行動を起こせるエネルギーはどこから生まれてくるのでしょうか?
人は誰しも失敗したり、挫折を経験するものですが、大切なのはそこから次どう行動を起こすか、ですよね。
柴田さんに尋ねてみると
「やったことのないこと、触ったことのないこと、初めて見ることに関する興味は人一倍強いと思います。そのときに感じるワクワク感を止めることができないんです(笑)。だからいつも新しいものを見つけると《見せて、貸して、触らせて。》と考えるより先に体が動いているかもしれません。」
と話してくれました。この精神が柴田さんらしさであり、エネルギーの高く保つ秘訣なんだと確信した瞬間でもありました。
最後に、ラシックの読者へメッセージをお願いすると、
「もしもやりたいことがあるのに、躊躇しているなら、迷わずやってみることを勧めたいですね。隣の家のアノ人も、同級生のアノ人も、もしかしたら“えっ⁉”と思ってしまうようなアノ人だって、みんな夢を叶えたりしていますよね。私自身がそうだったように《アノ人にできるなら、私にもできるんじゃないかな。》と。人生って1回しかないので、好きなように、後悔ないように生きていきましょう。失敗したって何とかなりますよ。ちなみに私はコロナが終息したら、台湾に行って、米粉麺を開発して、世界中に米粉麺のラーメン屋さんを作りたい、って野望を抱いてますよ(笑)。」
40代半ばになってから、飲食業界に飛び込んだ柴田さん。
これが最後…と思ったこの挑戦も、結局のところは過程の一つで、今また新たに夢を描いていました。何歳だから無理、ということはないんだなとつくづく気づかされるインタビューの時間となりました。