好奇心の気持ちを大切に
好きなことと生きていく。【前編】
そんなココマルシェを主催するのは一人の女性。今回はココマルシェを主催する平山さんにお話を伺っていきたいと思います。
欲しい空間は
待っていてもやって来ない
ココマルシェを開催する数年前のこと。旅行に行った先でオシャレなマルシェイベントへ立ち寄った平山さん。その魅力に一気に引き込まれた平山さんは県外各地のハンドメイドマルシェへ足を運ぶようになります。
「富山にもこんなイベントがあったらいいのに…」そう待ち焦がれるものの、そんな日はなかなかやってきませんでした。
都会で見たような素敵なイベントは待っていてもやっては来ない…、と気づいた平山さんは、「私が開催しよう。」と決意するのです。
普通の主婦が
イベントを企画する
イベントを企画することを決めた平山さんは、まず小さな軽トラを購入しました。
その軽トラを自分好みにDIYし、雑貨を仕入れ、販売を始めます。
「イベントを企画するには、まずは私自身が出店経験を積む必要があると思いました。全国あちこちのイベントに出店する中で、出店者さんたちとの繋がりを作ったり、開催に至るまでにどんな準備が必要なのかを学んでいったんです。」
そんな生活を一年ほど過ごした、2009年5月。初となるココマルシェを開催します。
「ココマルシェ、というイベント名に使用と決まましたが、当時は“マルシェ”という響きも珍しく、“市場”の方が分かりやすいのではないか…など様々な声がありました。けれど、分かりづらかろうと私の作りたい世界観は揺るがなくて、名称を変えることはありませんでした。」
頭の中のイメージを伝え
一緒に作り上げる
初開催のその日から大盛況だったココマルシェですが、開催をするのも順調続きだったわけではありませんでした。これまで全国各地で出会った出店者さんへ、富山での出店をお願いしてみても「何人くらい集客できるの?」「いくらくらい売れるの?」と実績のない平山さんには回答が難しい問い合わせも多かったと言います。
それでも少しずつ出店いただける方が増えてきました。
平山さんは作り上げたい世界観を伝えるために、出店のディスプレイはお任せするものの、イメージは絵に描いて伝えるなど工夫していたそう。
そうして、始まったココマルシェ1回目は平山さんの思い描く形で大盛況となりました。
「県外からも出店者を集めているので、都度声をかけるのは絶対に大変だと思っていました。だから1回目の開催と同時に、2回目の開催日程も決め、会場も押さえ、次回も出店いただけるように出店者さんには声をかけていました。」
こうして、ココマルシェは年2回ペースで開催を重ね、2021年には28回目を迎えるまでになったのでした。
後編へ続く―。