直感を信じて、カタチにしていくこと。
難しいからこそやりがいがある。【後編】
後編では、古川さんの信念や未来展望などを、より一層深堀りしていきます。
事業拡大後も「ブレない信念」とは。
古川さんに「一番大変だったことは何ですか?」と尋ねたところ、
『一番は、創業の1年。右も左も分からないから。けど次に大変だったのは、2人同時妊娠のとき。大きなお腹を抱える二人。当時のメインメニューは骨盤矯正60分。この施術は結構体力がいるんです。自分が妊婦の時に、身体への負担と不安を抱えながら施術していたので、スタッフには早い段階で施術に入ることを控えてもらいました』
とおっしゃっていました。
施術担当できない2人を雇用をしながらの経営は想像以上に大変だったそう。
働きたいのに思うようにいかない妊婦2人の気持ちも、どうしても負荷がかかってしまう残る2人の気持ちもわかる。だからこそ、経営者として、同じ女性として、とても辛かったといいます。
育休で2人抜ける穴を2人採用することで埋めて、復職後は増員になることも覚悟したそうです。2人抜けて事業縮小する手もあったけど、そうはしなかった。
なぜなら、【働きやすい環境づくり】を徹底していこうと決めたから。
スタッフが自分の意思でいつでも働けるように整えることが、アクアオーラの代表者としての務めだという「ブレない信念」を抱いていました。
独り占めではなく、
幸せをシェアできる時代へ。
ここまでお店を大きく発展できたのは、他ならぬ、働いてくれているスタッフのことを大切にしてきたからこそ。「今後は、自分の夢…というよりも、スタッフの夢を叶えさせてあげたい」と古川さんは語ります。
ただ、自身のやりたいこととして、オンラインを活用した事業に興味があるとか。
「世界中に痩せたい人がいる。サポートする経営者もたくさんいる。だけど、痩身結果が出せていないサロンがあるのも事実。そこをアクアオーラで築き上げてきたメソッドでサポートできないのか。自分だけで痩せたい女性の夢を叶えるより、培ってきたノウハウを自分がいけない先の人を支援することで、夢を叶える女性を増やせるのではないか。
自分が大きくなろう、というよりも、困っている人を助けたい。そこにすごく魅力を感じているんです。」
生き方に悩んでいる人がいたら――
自分のために生きてほしい!
最後に、「わたしらしさとは何ですか?」と質問したところ、
「私は、人のために生きるのが自分にとって一番楽しいし、やりがいを感じるんです。
直感を大切にして、それを一つ一つ形にしていく。周りにいる人の変化の瞬間に対して直感的に感じることを大切にしています。」と笑顔で答えてくれました。
自分自身が直感的に感じ取ったことを大切にして、よく考えて、自分の想いを形にしていく――簡単そうに見えて、実はとても難しいこと。いろんな経験を積み重ねた大人になればなるほど、直感をカタチにすることは難しいかもしれません。
「美容業界は一人でやるか、大勢でやるかで大きく道が変わると思っています。一人でやれば自分の思い描くように進めていける。でも人に力を借りるとなれば、自分の想いだけではだめ。人に力を借りるならば、助けてくれる人に対して思いを向けられるかも大事だと思います。今もし、生き方に悩んでいる人がいるならば、自分は何にやりがいを感じて、何で満たされるのかに向き合って、自分のために生きてほしいです。」
直感的に感じること、自分の中に湧き出てきたことを大切にしてほしい。大事にしてカタチにした方が絶対良い。カタチにすることが大事なんだ、と、古川さんは私たちに教えてくれました。
もし人生に迷ったとき、古川さんの言葉を胸に、一歩ずつ踏み出していこうと思います。