好奇心の気持ちを大切に
好きなことと生きていく。【後編】
失敗したらどうしよう。
大赤字だったらどうしよう。
など、様々な不安が先立って、結局挑戦できずじまい…というのは誰もが一度は経験しているはず。
そんな不安すら乗り越えてしまう平山さん。そのパワーの源を深堀していきたいと思います。
イチから作り上げたココマルシェ。
その原動力はどこに?
平山さんはココマルシェを始めるよりもずっと以前はデイサービスで務めていました。そして、その後ウェブデザイン・システム設計に興味を持ち、異業種への転職しています。
ご主人が経営者や資産家なわけでもなく、他に支援者がいるわけでもありません。
「不安がなかったわけではないけれど、“やりたい、やりたい!”って思って行動していれば、やりたいことは出来るんじゃないかなぁって考えるタイプなんです。誰かが背中を押してくれたとか、何かいいきっかけがあったというわけではなく、思い続けて、現実にできた、という感じですね。」
ちなみに、平山さんの小学時代の夢は「探偵」。クラス委員をするなど目立った行動をしてきたタイプではないそうですが、小学時代の夢を聞く限り、好奇心の強さを感じずにはいられません。
ココマルシェの向かう先。
2021年10月で28回目になるココマルシェですが、平山さん自身は当初「10回は開催しよう!」と目標に掲げていました。
5年が経ち、10年が経ち、気づけば当初の目標もあっという間に超え、今では「正直、やめどきが分からない(笑)」とのこと。
とはいえ、「やめたい」と思っているわけではなく、これまで一度も「やめたい」と思うことはなかったそう。
「もしもココマルシェをやめてしまったら、今まで出店してくれた人たちの行き場がなくなるんじゃないか。よい出店者さん達とに巡り合えたからこそ、大切にしたいと思っています。」
△ワークショップや教室、オンライン配信も行う自宅アトリエ。壁に掛けられた鹿のオブジェは平山さんの手作り!
人とのつながりを大切に。
そして自分自身のことも大切に。
ココマルシェを大切にしたい気持ちを持ちつつも、平山さんは今新たな好奇心の種を育て始めていました。
「コロナ禍になって、オンラインでの繋がりも大切と感じることが増えました。これまでは年2回のココマルシェでしか会えなかった人たちとも、オンラインならもっと繋がりあえる、そこに可能性を感じています。マルシェをオンライン化できないか、出店者さんが得意とすることをワークショップや教室としてオンライン開催できないか、など構想が広がっています。」
普段から「頼まれごとは断らない」ことを念頭に、出来る限りたくさんの人の話を聞くことを大切にしているそう。
「凝り固まった考えではなく、柔軟な考えを持てる人になりたいと思ってます。それが私らしさかなぁと。いろんな人に会うと、発想力が広がったり、出来ることも増えたりしますよね。」
最後に、「もし、これまで子育てに専念していたのに、子どもが自立し、これからの人生に悩む人がいたら、なんて声をかけますか?」と尋ねてみました。
「同じ境遇になったとき私は最初にホワイトニングに行ったんです(笑)。それがすごい良いきっかけになりました。ホワイトニングを勧めたいわけではなくて、自分自身のためだけに時間とお金を使ってみてほしいなぁってことです。その小さな行動が自分の気持ちを大切にする一歩になるかなと思いますよ。」
自分のために行動を起こしてみる。是非皆さん試してみてくださいね。