インタビュー

私らしく人生を歩みたい―。
そうは思うものの、そもそも「私らしさってなんだろう」と疑問が浮かぶ人もいるはず。
「La-Chic」では様々なフィールドで「私らしく」生きる女性=“ラシカりすと”達にインタビューしながら、読者の皆さんと一緒にそのヒントを見つけていけたらと思っています。

今回のラシカりすと

浮田美紀子さん

クラデュース株式会社

浮田美紀子 さん

いつかやろうの「いつか」はこない 必要とされるならば私が今やる【前編】

今回インタビューをさせていただいたのは、富山県内を中心に、家事代行や整理収納サービスを展開するクラデュース株式会社 代表取締役の浮田美紀子さん。
県内各地を飛び回り、刺激のある毎日を駆け抜けている浮田さんですが、かつてはごく普通のOLとして働いていたそう。20歳で結婚し、長男を出産後は専業主婦として穏やかな日々を過ごされていました。今の仕事と出会うきっかけは一体何だったのでしょうか?

子どものころからの夢は「お嫁さん」
主婦として育児に奮闘した20代

浮田さんに転機が訪れたのは、お子さんを出産してから数ヶ月経った頃。
とある住宅会社から「育児が落ち着いたら当社で働いてみないか?」と声をかけてもらったことをきっかけに、人生は大きく動き始めます。

2年後。浮田さんは住宅会社で勤務を開始します。
勤務時間は9時から16時&土日休み。家庭と両立できるパート勤務の形で仕事をスタートさせました。

担当していた営業企画の仕事はとても楽しく、営業成績も達成していたため「正社員にならないか」との打診もありましたが、家庭との両立を希望し、パートでの勤務を継続しました。

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目からウロコの連続!
「整理収納アドバイザー」との出会い

勤務を続けていたある日のこと、社長からこのようなことを告げられます。

「これから収納ブームがきっとくる。【収納】だけで契約できるようなトーク術を作りなさい」
と。

社長の先見の明の影響で、半信半疑も抱きながら情報収集を始めます。
そして見つけたのが「整理収納アドバイザー」という資格でした。

「初めて整理収納アドバイザーの講座を受けたときは衝撃でした!目からウロコというか、そんな考え方があるんだ!と感動しました。当時お客様が間取りを考える際『とにかく収納をたくさん作りたい』という方が本当に多くて。でも実際に住んでからは無駄になっているスペースや、逆に多くの物をため込みすぎて結果散らかってしまうという方をたくさん見てきました。そんな時に聞いた講座は、そんな悩みを解決できるアイデアがたくさん詰まっていたんです」

それから「整理収納」の世界にのめり込んでいき、《整理収納アドバイザー1級》まで一気に取得されました。

間取り提案の中に整理や収納に関するアイデアを入れるということがまだ新しかった時代、浮田さんの学びが会社の強みにもなっていったそうです。

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先行性=優位性
誰よりも先に私がやる

好きな仕事をしながら充実した日々を過ごしていた浮田さん。
お子さんが中学生になるタイミングを迎えた頃に、正社員として働きたいと考え始めます。

「整理収納アドバイザー」の資格を活かして働きたいという気持ちが強くあったため、勤務していた住宅会社で営業企画からアフターメンテナンスの部署への異動を希望します。

・・・が、会社と意見が合わず、希望は叶いませんでした。

今では「整理収納セミナー」「時短家事講座」などのイベントは全国各地で開催され、まさに「収納ブーム」が到来していますが、浮田さんが資格を取得した当時は、東京などの大都市で、ポツポツと増え始めた頃で、講師はほとんどいなかったそうです。

誰よりも先に始めることが事業発展への近道だと考えた浮田さんは思い切って会社を退職し、自分だけの力で始めてみようと事業化することを決意。2012年に「ベーシックオブライフ」を立ち上げます。

しかしセミナー講師を志したものの、人前で話すのが苦手だったという浮田さんは、弱点を克服するために婚活パーティの司会などのバイトをしながら話術を鍛えていったそう。

 

しかし、なかなか仕事は入ってきません。
「一緒に整理収納セミナーしませんか?」と住宅会社への飛び込み営業を繰り返したものの、まだ「収納ブーム」が来る前。相手にされない日々が続きました。
一体どうすればいいんだろうか、そこで浮田さんはかつての同僚に相談を持ち掛けます。

これが浮田さんの次のターニングポイントとなるのです。

 

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後半へ続く――。

 

浮田美紀子さん
プロフィール

浮田美紀子 さん

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クラデュース株式会社 代表取締役。
住まいや家事に関するサポートサービスをはじめ、整理収納講座の講師業やお弁当の宅配・販売、介護・終活相談など幅広い世代の暮らしをプロデュースしている。1児の母。