自分の心の声は「色」が教えてくれた。
色は自分の答えを導いてくれるツール【前編】
現在彼女は、外側からも内側からも色を通して心地よくなれるセルフケア方法を提案しています。
彼女の原動力は、一体どんなものなのでしょうか。
似合う色を知るだけで、
人は変わることができる!
ーそもそも、パーソナルカラーとはどんなものですか?
パーソナルカラーとは、生まれ持った「肌・瞳・髪の毛の色」と調和する色の事です。『調和する色=あなたに似合う色』になります。色というものは何百色、何千色、何万色とあって、人それぞれに「似合う色」「似合わない色」が存在します。似合わない色の服を着ているからといって困るわけではありません。実際、私自身21年ほどずっと似合わない色を取り入れて過ごしていましたから(笑)
でも、実は「似合う色」を生活に取り入れるだけで、気持ちが明るくなったり、心が軽くなったり、自分を少しだけ好きになれたり…。私のパーソナルカラー診断は、おひとりひとりの似合う色を見つけながら、「私、この色が好き!」という内なる声に耳を傾けることの大切さをお伝えてしています。
色のチカラを再認識する出会い。
「もっとたくさんの人に知ってもらいたい!」
ー色と出会ったきっかけやターニングポイントになった出来事はありますか?
実は、20歳のときの大失恋がきっかけでした(笑)。もう今となっては笑い話ですが、当時は「これから私、どうしたらいいの…?」と本気で落ち込みました。
そんなときにたまたま「パーソナルカラー講座」に参加することになり、一瞬でその魅力に引き込まれました。彼にフラれたからこそ、「この世界に入って、絶対自分自身を変えてやる!」と燃えていましたね(笑)そこからは、パーソナルカラーの専門学校で学び、アシスタントとして色にのめりこみ、とにかく技術を学びました。
ただ、カラーと離れる時期もありました。25歳までが結婚適齢期といわれる時代。パーソナルカラーだけで生計を立てようとは考えてもおらず、寿退社して、専業主婦になりました。女性が結婚後に自分の好きなことをして働く、なんて概念そのものがなかったような気がします。
とはいえ、自覚はありませんでしたが、カラーを取り入れる生活が染みついていたのも事実です。その日着たい服を感情で着る――でも子どもがいると、どうしても自分のことを蔑ろにしがちですよね。私自身も「子どもに汚されたくない」「公園で目立ちたくない」など、好きな色を我慢することが多く、自分を出し切れていませんでした。
そんな子ども中心の生活をしていた時、愛知県に転勤になりました。そこでの素敵なママ友との出逢いが、私をまたパーソナルカラーの道へ導いてくれました。
そのママ友は「似合わない色」の服・メイクをしていて、周りから高圧的な印象を持たれていました(笑)でも、私がほんのちょっとアドバイスをすると『すごい!!こんなに印象が変わるなんて!』と、喜んでくれて…。そこで、似合う色の持つ力を再認識しました。そして、もっとたくさんの人たちに似合う色のチカラを伝えたい、と思い始めました。
その後、色を形に出来る「ビーズアクセサリー」や、色で自分の心と対話できる「色育」などを学びました。いろいろな場所での人や学びの出逢いがあったからこそ、今の私がいると感謝しています。
自分の心に正直になれる瞬間―。
ーパーソナルカラー・ビーズ・色育…なぜ、そこまでして「色」にこだわるのでしょう?
そうですね…たくさんの転機があって、経験したからこそ、今がある。すべては自分の「直感」を信じてきました。
今の時代って、仕事でも家庭でも疲れている人が本当に多いですよね。そんな人たちが、少しでも自分の心に素直になれる瞬間を色で作りたいと思っています。
例えば、第一印象は、見た目で決まると言われています。特に「身に着ける色」の印象が8割と言われているので、似合う色の洋服やアクセサリーをうまく取り入れて、自己表現を楽しんで欲しいです。また、色で自分の心と対話すること(色内観)を通して、ストレスを0にすることは出来ないかもしれないけれど、柳のようにしなやかな心が持てるようになるといいな、と思います。
様々な人との出逢いをきっかけに、色の秘めた可能性を実感できたという桃井さん。
後編では、彼女の未来展望や目指す姿をうかがっていきます。