インタビュー

私らしく人生を歩みたい―。
そうは思うものの、そもそも「私らしさってなんだろう」と疑問が浮かぶ人もいるはず。
「La-Chic」では様々なフィールドで「私らしく」生きる女性=“ラシカりすと”達にインタビューしながら、読者の皆さんと一緒にそのヒントを見つけていけたらと思っています。

今回のラシカりすと

松倉美樹さん

株式会社M&Mサプライズ

松倉美樹 さん

病気と共に生きていく。
だからこそ、「今、この瞬間」
最大限に努力することを諦めない。【後編】

病気、妊娠、出産、仕事…いろんな経験を経て、自分らしく生きている松倉さん。
後編では、彼女の夢・目標・未来展望などを紐解いていきます。

「伝える」仕事。それが私の使命


――今までに様々なお仕事をされていますが、軸になっているものはありますか?

そうですね…どれも「伝える」というお仕事だと思います。
司会、ブラッシュアップレッスン、ヨガ講師…どのお仕事も誰かに何かを『伝える』仕事です。
特に、“葬儀の司会”は自分の使命だと思っていました。家族がどうやってお見送りすべきか、葬儀の在り方を伝えていきたい――そう思い、3年間葬儀会社に勤めていました。

こんなエピソードがあるんです。あるご家族の葬儀で、子どもに遺体を見せないお母さんがいました。
「遺体を見るとトラウマになるかもしれない」
その言葉を聞いて、とても悔しかったんです。
人は必ず死ぬという、泥臭い部分も知ってほしかった。おばあちゃんの最期をきちんと見送ってほしかった。
そして同時に、家庭で伝えられないことは、第三者が風を吹かせてあげるべきだと感じました。子どもが「なぜ?」と気付ける環境を作ってあげるべきだと思ったんです。そして、それが出来るのは私なんじゃないかと。

誰かの役に立ちたい、という想いはもちろんなのですが、私は誰かに「伝える」仕事が自分の役割なんだと感じています。

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人が生きるって、泥臭い。
でも、それを表現するって面白い。

――それでは、今後の目標や夢は何でしょう?


「歌」…ですかね。
音楽活動は、正直仕事というレベルではないんです。いろんなご縁があって、歌うたいの活動をさせていただいています。
ただ音楽を通して、人の体と心をゆるめて、ほぐしていきたいんです。
自分がチャレンジしていることの稚拙さは十分自覚しています。でも、やらせてもらえる場があるのであれば、一生懸命やりきる。これだけは約束します。

実は今日もこの(インタビューの)あと、シャンソンのレッスンがあるんです!
歌うように語り、語るように歌う。中からにじみ出てくる「人となり」が現われてくる。シャンソンって本当に奥が深いですよ!
シャンソンと、そして先生との出会いが、自分を変えてくれたと実感します。2分3分の歌の中に、自分の感情と溶け合って世界観が完成するんです。

他にも、ブラッシュアッププロデュースの講師を約15年続けています。
元々ある原石を磨く。自分が持っている魅力を知る、伝える。そんな活動です。
持っていないものを学ぶよりも、生まれつき持っているものを磨くほうがより成長できますよね。私はそのお手伝いをしているんです。本来の自分を見つけた人って、すごく輝くんですよ!

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最大限に努力している自分が、
一番「私らしい」

――それでは最後に、松倉さんが考える「私らしさ」とは何でしょうか?

そうですね。私自身、「あなたらしいよね」といわれる場面が毎回違うんです(笑)
ただ、与えられたものに対して最大限に努力している自分が、一番「私らしい」瞬間だと思います。

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人に伝えることの重要性、そして、そのアプローチ方法は様々だということに気付かされたインタビューでした。
今後の松倉さんの活動にも注目です!

松倉美樹さん
プロフィール

松倉美樹 さん

ラシカりすと File017

株式会社M&Mサプライズ代表